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空間の余韻をたどって Vol.6|灯る、和の気配と西洋の美学。「VL45 ラジオハウス ポータブル」

連載の第6弾となる今回は、デンマーク近代建築の巨匠ヴィルヘルム・ラウリッツェンが遺した名作の系譜を継ぐ、Louis Poulsen(ルイスポールセン)の「VL45 ラジオハウス ポータブル」をご紹介します。

1F「オーディオリスニングルーム」の落ち着いた空間の中、サイドテーブルにぽつんと灯されたやわらかな光の球体。 1940年代、コペンハーゲンに建てられたデンマーク放送協会(ラジオハウス)のために設計された伝説的なペンダントランプ「VL45 ラジオハウス」が、現代の暮らしに寄り添う充電式ポータブルランプとして2025年に登場しました。

近年、ルイスポールセンからは多彩なポータブルランプが発売されています。アイコニックな造形やメタル素材のモダンな照明が揃う中で、このVL45が放つ空気感はどこか特別で、心をおだやかに整えてくれる不思議な魅力があります。

その理由のひとつが、職人の手吹きによる三層オパールガラスの「球体」です。 明かりを灯すと、どこにもムラのない光をガラス全体でふわりと抱き込み、空間をじんわりと温めるような光が広がります。 その姿を眺めていると、まるで日本の提灯(ちょうちん)や雪洞(ぼんぼり)を通した和紙の明かりのような、どこか懐かしく奥ゆかしい「和」の気配を感じずにはいられません。

けれど、ただ和風なだけに収まらないのが、この照明の奥深さ。 ガラスの頭頂部やベースにあしらわれた真鍮のパーツ、そこに添えられた本革のストラップ、そして北欧建築ならではの均整の取れた佇まい。 和を感じる柔らかさの奥に、しっかりと「西洋」の確かなものづくりと歴史が息づいているからこそ、どんな空間に置いても凛とした美しさが伝わってきます。

このリスニングルームでは、様々なジャンルの音楽が澄み切ったきれいな音質で響き渡っていました。 同じ空間にいた機能的で手元を照らすタスクライト「LAMPE GRAS NO.205」とはまた違い、このVL45はふと自然に視線を奪われてしまうような存在感を持っています。 耳で上質な音楽をじっくりと味わいながら、もし目を閉じたとしても、まぶたの裏にそっと残るようなやさしい光。

天井から吊るされていた名作がコードレスになったことで、この美しい灯りは暮らしのあらゆる場所へ連れ出せるようになりました。 音楽を聴くソファサイド、夜更けのテーブル、あるいは寝室のベッドサイドへ。 音とインテリアが溶け合う時間の中で、心をやさしくほどいてくれるような逸品です。

トラスファクトリー店頭では乳白を展示しております。

VL 45 Radiohus Portable Lamp|Louis Poulsen

  • Design:Vilhelm Lauritzen(ヴィルヘルム・ラウリッツェン / 1940年代)

  • Material:三層吹きガラス(乳白)、真鍮、本革ストラップ
  • Light Source:組込式LED(充電式 / 連続調光機能付)

  • Size:Ø175 × H275 mm(ストラップ含む)

  • Brand:Louis Poulsen(Denmark)