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空間の余韻をたどって|あとがき

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10月23日に連載の最終回を投稿してから、1週間が経ちました。連載の執筆中だった10月中旬、サウンドテックさんで開催されていた別のイベント(「The Tone」〜暮らしの音〜)へ、仕事ではなく「いちお客さん」としてふらりとお邪魔してきました。

会場を見渡すと、小さなお子さんを連れたご家族の姿が多く見られ、店内は終始やわらかな笑顔と楽しげな会話で満ちていました。 一方で、男性が一人でDJブースに歩み寄り、レコードや音楽について楽しそうに語り合っている場面も。 私たちの展示のときとはまた違ったあたたかな空気感や活気があり、その場に身を置いているだけでもなんだか楽しくて、とても幸せな気持ちになります。 

ALIENONEさんが紡ぐ心地よいアナログの音に耳を傾けながら、お花屋さん(Everyday is like a Sundayさん)では目に留まった立派な枝ものを予算に合わせてセレクトしていただきました。この大きな枝ものを抱えて歩き回るわけにもいかず、サウンドテックのスタッフの方に預かっていただいたのですが、寝かせたりどこかに立てかけたりすることなく、植物を気遣ってずっと手で大切に持ってくださっていたのです。その細やかな優しさと温かい心遣いに、本当に胸がいっぱいになりました。

盆栽屋さん(趣楓園さん)で、ふと目が合ったのが五葉松とモミジ。「水を切らさないが大鉄則」と教わり、「若い子をゆっくり育てていこう」と気合を入れて、少しドキドキしつつ連れて帰りました。

丁寧に淹れていただいたchabashiraさんの温かい煎茶をすすりながら、nodokaさんのおむすびとあじの南蛮漬けを頬張ってお腹を満たす。そのとき胸の中にじんわりと広がったのは、「すべてにおいて、出会えてよかったな」「今日ここに来て、本当によかったな」という、とてもあたたかく満ち足りた気持ちでした。

主催者や出店者としての立場を離れ、ただその空間を純粋に楽しむ側に回ってみて、改めて強く実感したことがあります。

「TRUSS FACTORYに関わってくださるすべての人たちにも、同じ気持ちになってほしい」

家具を迎え入れることや、空間を整えること。
その先にあるのはきっと、あの日に私が感じた「出会えてよかった」「ここに来てよかった」という、ささやかだけれど確かな幸せの瞬間なのだと思います。

あの夏にサウンドテックさんとご一緒できたこと、そして秋の日にいち客としてあの場所の豊かさを肌で感じられたこと。そのすべてをこれからの糧にして、これからも訪れてくださる皆さまの心に残るような心地よさを、丁寧に届けていきたいと思います。

連載にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。